20130505

どっどどどどうどどどうどどどどう

ダークレッドのネイル

年の暮れです。年末年始にかこつけて飲んだくれて過ごそうと思っていたのに、風邪を引いてこうしてキーボードを叩いています。打ち途中のメール、書きかけの文章、せまりくる締切、そんなものを感じつつ、どっとはらい。温暖といわれる土地に住んでいて、雪など降る気配もなく、結局厚手のコートを出さないまま年があけようとしています。さすがにそろそろ、と何度言ったことでしょう。でも、さすがにそろそろコートは出しておかないといけないでしょうね。染み入るつめたさを感じる前に、背筋を震わせる悪寒を感じてしまい、薄ぼこりの舞うおしいれは閉じられたままでいます。

 

なんとなくTwitterやなんとなくTumblrは、いまだに脱せられていないので、年が開ける前にバチリと削除をしようかと考えています。なにごともキリとか、踏み込みのようなものが必要だな、ということは感じていて、大掃除のようなものだと思えば、アカウントの整理とか統合とかもわるくはないかもしれないです。しかし、「このアカウントでやりとりが終わっていない」などのわたしだけではいかんともしがたい事情を鑑みれば、年の瀬にすべてを終えられるとも言い切れないものがあるので、そこははじめの一歩という観点を大事にしていきたいと思います。

 

風邪を引いてむしゃくしゃしていたので、処方箋を渡したその手でドラックストアで買いものをしました。プリプラコスメを2000円以内でみっつ。帰ってきて爪をダークレッドに染めかえて、ほんのわずかな自己満足です。ネイルが自己満足だと誰かにおそわった気がするのですが、じゃあ自己満足じゃないことってなんなんでしょうね。化粧が礼儀だなんて、誰が決めたことなのでしょう。淡いブラウンのグラデーションのアイシャドウが、誰に気づかれなくても誰かに向けた礼儀であるとして、ネイビーのマスカラやゴールドのグリッターは、誰に向けられた非礼だというのかなあと思わなくはないのですが、まあ実際金髪でグリッターギラギラアイズなおねえちゃんに対面したら、「おう、おねえちゃん、ロックだな」って心のなかでくだけた声をかけてしまうかもしれません。外面を整えること、と、自分を着飾ること、はかならずにもイコールではないですね。「こうやって対応して欲しい」という自分の願望がつまるところ、化粧や服装にあらわれるものだとして、ある種の意思表示が増えたと思うと化粧は軽んじられるものではないのでしょう。その「こういう外見をこういう目で見る」、という目そのものが偏見ではないかという視点は持っているにこしたことはないけれども、それはもはや反射にすぎないような気もするのです。疑念を持つ目は、ある種の反射を織り込んで考えないと、空回ってつらい思いをするのかもしれません。でも、ダークレッドのネイルを、ある女の子はきっと「かわいい」と笑ってくれます。

 

世界は窮屈なばかりではない。

年末にもう一度書けたらいいなあと思いつつ。