20130505

どっどどどどうどどどうどどどどう

夏飛ばし

 定期的にブログを書く習慣をつけたいと思っているが、夏のわたしに何かを期待するのは間違っていると思う。ひとつ前が三月なのだけど、「光陰矢の如し」ってやつだな〜〜ということ以外出る言葉がない。あんまり記憶もない。

 日々日々しんどくなりながら、「なんとなくこれはこういうことだったのかもしれない」と思うことがあり、つまり「あのとき響かなかったこと、あのとき言葉にできなかったことが腑に落ちる、言語化できるものになる」という体験を繰り返している。いた、というより、それなりに長い年月のことをやっと腑分けしている、という感覚がある。周回遅れ、という言葉は一時期よく聞き、なんとなく自分も書いた気がするが、周回も単位が干支一回りずつくらいになってくると、周回という言葉すら正しくないような気がする。多くの人はわたしよりもっと早く気がついていたのか、気がつかなくても大丈夫だったのか、気付きながらきちんと生活をしているのか、よくわからない。

 比較的身を恥入りがちなのだけれど、恥じらうところは人それぞれであることや、「いやそれはダメでしょ」と思うことも本人にとっては恥にならないことがある、ということも腑分けのひとつのように思う。

 大袈裟なことを言うと、このあいだ車に轢かれかけたのだけど、実際ひやひやしていたのはわたしであって、運転手はあんま気にせず行っちゃったな、たぶん夕飯を食べているころには相手は忘れているであろう走り振りを、後ろから無傷のわたしは呆然と見ていた。「危険運転じゃん!」ということでわたしは怒っているが、まあ実際怪我もないこととして運転者は肝を冷やしてはいないんだろうな。そういう感覚の違いが世の中にはよくあり、危険が現実化しない限りまあなんともなくみんな過ごしているのであろうな、ということなどです。わたしは危険運転のことをほんとうにダメだと思っているし、狭い道を無理に走行しようとするのはやめような。あと、この話は「実際事件にならなかった事件事故未満のようなものは世の中にはたくさんあり困っている人は多いのだろうな」という話でもある。わたしにとって「大丈夫ではない」が、他人にとって「気にするようなことではない」ということはあるかもしれない。

 軽微なところだと感覚の違いだね、ということだけれども、この感覚の違いとして処理しているようなことが深刻になると大ごとになるのもそりゃそうだな。実際わたしは無傷なのでこうしてものをのんきに書いているんですが、ぶつかっていたら危険が現実化して地方のニュースに乗るくらいのことにはなっていただろう。

 世の中ってそういうことで回っているような気がする。そう思うと、わたしは結構憂鬱を感じるが、曖昧なところがないとつらい気持ちもわかる。

 そう、たぶん「自分がとても困ったこと」があったとして、「相手は困らせた気はまったくない」ということは世の中にはよくあって、そういうときに「怪我をしました!」はわかりやすい。曖昧なままでいることが困りごと、さまざまな不都合を生んで、どうにかなって欲しいと願うことがあるんだけど、「怪我をしました!」と言えることがないときは変わらないことが多いな、ということが腑に落ちたのかもしれない。それらが過去にたくさん発生していたんだな、と思うことがわかったんだと思う。

 「みんなたいしたことがないというかもしれないし実際殴られたわけではないんだけど」が、自分のつらさとか苦しさを無視するってことだったのかもしれない。安全なところに戻ってからでも、「いやなやつだな」とか「ひどいことを言われた」とか、そう言うふうに処理できていなかったと思う。できたら、それをシェアできる相手が、安全な場所が、あったらよかったのかもな。

 

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 夏になると割り増しで疲労をして、レトロゲーム発言ではございますが、昔のポケモンが「どく」状態になったときみたいに、数歩ごとにHPが減るような気がしている。今年はものすごく気をつけて過ごしたので、熱中症らしき症状は出なかったが、振り返ると去年はひどいものだったと思う。比較するとわかることはある。なにせ、具合が悪い人間ってあんまり頭が働いていないので……。

 なんとなく更新を楽しみにしている人たちや、その人たちのおすすめなどによって、カバンの中身やポーチの中身の記事を見ることができてうれしいな、とも思った。疲れていても読むことはできそうなので、もっと読み、もっと書きたいと思う。回数があれば慣れることもあるのだろう。言語化以前の、ツールの使い方などの問題についても、たぶん回数があればきっと。

 9月に入り、今年が発災100年ということもあって、羊の怒る時を買った。

 

(余談だけれども、最近、韓国文学を眼にすることが多いので、斎藤真理子さんは本当にあらゆるところにいるという気持ちになっている)

 夏バテを極めて完読した本が少ないが、少し調子のいいときに積み本を増やしてしまうので、読んだ本の話は少しずつしたい。図書館の本を限界まで走っているので、それが落ち着いたら、とりあえずはこの本を読むと思う。

 二週間に一度くらいはブログを書きたい。夏ほんとうに不健康に太り、冬減った分悲しみが深い。健康上の問題のため、減量や筋トレや……と考えていると、ちゃぶ台くらいは返したくなるし、一日寝ずに布団に転がってゲームばかりしていたくなる。